植物のある暮らし

f:id:umico-mare:20160225235212j:plain

いつものカフェでこの文章を考えています。(更新は夜ですが)
今日はね、植物屋の仕事でした。
2つのオーダー品をお渡しして来ましたよ。
1つはご自分への
もう1つは奥様の誕生日プレゼント。

 

私の作る寄せ植えは、派手なラッピングとか一切ありません。
そのままでお届けさせていただきます。
だって植物だけで充分美しいもの。
添えるのは手書きのメッセージカードと植物の取説のみです。

 

「花なんて、生活に必要ないじゃない」
とか思ってません?
もしくは特別な日にだけあればいいとか。
ノンノン。
わかってないなー。

 

ずいぶん昔の話ですが。
看護学校の卒業式で、先輩に花束をプレゼントしたんです。
自分でプレゼントしたのに、花束を抱えた先輩がすっごい羨ましくて。
私の卒業式には花束をください! それもこんな色のこんな花で! と、当時の彼(あ、元夫です)に自らリクエストした私です。
あほですね〜。

 

でもそれは見栄とかじゃなくてね、花を贈られる価値のある人でありたかったの。
それくらい大切に思われる人でありたかったんだと思う。

 

自分で自分に花を贈るのも、自分が大切だからこそ。
だから、自分のために花を買う人は自分を大切に出来る素敵な人です。

 

豪華なものじゃなくてもいいんです。
そこら辺に咲いてる野の花でもOKです。
今日からはじめてみませんか?
植物のある暮らしを。

移り気でごめんあそばせ

image67

紫陽花のグリーンが鮮やかです。
英名はHydrangea(ハイドランジア)で、その名の通り水を大変好みます。
梅雨時の庭を美しく咲く大好きな花の一つ。

紫陽花は土のpHによって花の色が変わります。
そういう性質が『心変わり』をあらわしているとして、日本では古来より不実な恋の象徴にもなっています。花言葉も『移り気』『あなたは美しいが冷淡だ』ですものね。

でもね、一方で『辛抱強い愛情』って花言葉もあるんです。
鎖国時代に来日したドイツ人医師シーボルトは日本が大好きで、それはもう偏愛と言っても過言ではない程だったといいます。1828年にシーボルト事件が起こって国外追放・再渡航禁止となった時、紫陽花の花を祖国に持ち帰り、オタクサという名前をつけてるのですが、これって日本人妻の名前(楠本 滝=お滝さん)なんですって。
紫陽花を二度と会えない妻の名前で呼び、日本を偲んでいたんでしょうね。

まあそのお滝さん、1年後には再婚しちゃってるんですけど——! 切り替えはやっ!!
なんだかすいません・・・(日本女性として謝っておこう)
う~んまさに心変わりを象徴する花であります。

※オタクサについては諸説ありますから、そのうちの一つくらいに思ってくださいませ

 

そこに在るというだけで

image66

植物たちの先へ先へ伸びていこうとする姿に、いつも少し感動します。
そんな大げさな感動ではなく、毎日すこしだけ。

綺麗だなあ、なんでこんなに心が穏やかになるのかなあって。
怒りや嫉妬や卑屈や後悔や自己弁護やそういうぐじゃぐじゃした感情が落ち着いてくるのを感じる。
あるがままの自分が許されているようなっていうのはちょっと自分本位過ぎか・・・。

例えるなら、一方だけに偏った心をニュートラルに戻している、そんな感覚です。

圧倒的な癒しの力。
そこには言葉など必要ありません。

晴れの日も雨の日もベランダに出て緑に触れるのが習慣の私ですが。水やりしたり花がらを摘んだり、あるいは何もせず眺めているだけでも何時間だってそこにいられる。しみそばかすさえ気にしなければ。

見つめることって愛ですよ。
あ、なんかマジメに語っちゃったな。

 

写真
手前左:スカビオサ
手前右:セラスチウム
右奥:アナベル(アジサイ)
左奥:なんだっけ・・・ブルーセージの仲間っぽいけど

スカビオサの花が咲いたのでどうぞ。↓ ↓ ↓

image72

花あしらいの作法

image71

我が家のベランダに白花のモッコウバラが咲きました。

黄花のモッコウバラはよくみかけるけど、私は白い方が好きです。珍しく棘のないバラだし、病害虫もほとんどつかないので使いやすい。しかもとってもいい匂いがします。

ずいぶん昔、職場で毎日のように花を活けてくれる方がいて。その方は50代独身の女性。その活け方にセンスが感じられて素敵でね、いつも楽しみにしてました。当時何か習い事をしてみようと思っていて、「華道とかお稽古事されてらしたんですか?」とたずねてみたわけです。

するとその方は「お華を習ったことはないし、こういうことに作法とか関係ないわ。好きなように活ければいいのよ。私はお花が好きなだけだから。」と柔らかく笑いながらおっしゃいました。

花を活けるってことに勝手に敷居の高さを感じていた私だけども、それからは気軽に庭の花を飾るようになりました。もちろん華道は素晴らしい伝統的文化だし、確立された様式美があります。だけどまず何事も楽しむ気持ちがないと続かないし、本物にもならないんだなあってそんなことを思いました。

今考えてみると、その人が私の華道の先生だったんですね。

ツンデレ卒業

image70

インドゴムの木です。デコラ・トリカラーという白い斑が美しい、少し生育の遅いタイプ。

この子ももう出会って6年目でしょうか・・・ずぼらな私のもとでも枯れることなく耐え抜いてくれました。

明るい室内で、土が乾いたら水をたっぷり与える、受け皿に水を溜めないっていうポイントを守ればきれいな葉っぱを次々出してくれます。あ、葉っぱに埃がたまりやすいので時々拭いてあげてください。私の場合もっぱらハンディモップですが。

5年間に及ぶ私のツンデレ管理のせいで、下の葉が変色してしまっているので、思い切って挿し木に挑戦しようと考えています。挿し木に適した季節は4月~10月。葉っぱを2枚から3枚ほど残して枝を斜めにカット。この時、白い樹液が出てくるので皮膚に付かないように雑巾で拭きとってください。水苔か挿し芽用の土に挿して、水を切らさないように明るい日陰で管理すると、しばらくして発根してくるそう。それでも成功するのは20~30%くらいだとか・・・どうか根付いてくれますように!

ゴムの木っていろんな種類があってホントに奥深い。
オシャレな雰囲気漂うウンベラータもゴムの木の仲間です。幹が曲がったフランスゴムの木とか存在感があっていいですね~。幹の曲げ方も勉強してみようかな・・・とか夢膨らみすぎー。

再びの太古

image61

アスプレニウム・エメラルドウェーブの新芽が勢いづいてきてます。
アスプレニウムと言えば、アビスが有名ですがこのエメラルドウェーブは葉っぱがクネクネと曲がっていてちょっと個性的なルックス。

このエメラルドウェーブもシダの仲間なので水が大好き。春になったら水やりをたっぷりと、葉っぱの中心部に葉水をしてください。そうするとほら、この写真みたいに新芽が出てきます。

などと偉そうなことを書いた割に放置プレイ長すぎて、もう少しで枯らしちゃうところでした(滝汗)今更ながら焦ってお世話を再開したところ、しぶしぶ息を吹き返してくれた模様。放置してたのが冬で良かった。夏にほったらかしなんかしたら、ソッコーでお亡くなりになるところでしたよ・・・反省してこれからは毎日葉水を欠かさないことを誓います。

なんてゆーか、シダ類の新芽ってなんだかデボン紀や石炭紀とかの、太古の森をイメージさせて、好きなんだよね~。引っ越ししたら同じシダ類の仲間たちだけで大鉢仕立ての寄せ植えにしてみようと計画中。

おっと、このままいくと確実に部屋の中がジャンゴー化すること間違いないです。

何度目かの正直

image65

過ごしやすい季節になってきましたね。
屋内の観葉植物は乾燥と低温の冬を耐え抜いて、どれも生き返ったようなみずみずしいグリーンで、部屋の中の空気が清浄な気がします。
今日から3~4回連続、観葉植物シリーズで行こうかと思っておるのですが、気ままに生きてきた人間なもので、途中で気が変わったらごめんなさい。

本日の主役はアジアンタムです。

このアジアンタム、結構枯らしやすいんですよね。かくいう私も枯らしてしまったこと、一度や二度ではありません。でもね・・・好きなんです。細くて黒い枝に繊細な葉。触ると柔らかでヒンヤリとしていて超タイプ。あと、シダ類ってなんかいい匂いしませんか? 私だけかな・・・。

とても水が好きな植物なので、水を切らさないように気を付けてはいますが、ちょっと油断して土を乾かすと葉っぱがすぐチリチリに萎れてしまう。湿気も必要なので霧吹きで葉水を与えることも必要ですし、直射日光の当たらない明るい室内で・・・とかなり気難しいタイプですが、今回は枯らすことなくずっとお付き合いしていきたいと思います。(何の話だ)

 

緑に浸かる

image57

雨上がりのアスチルベ。つぼみがついてるけど、実は何色が咲くか知らないんです。品種名も花の色すら書いてなかったけど、苗がとてもいきいきして力強かったので購入してここまで育てました。アスチルベのように木陰や水辺の半日陰でしっとりと咲く花は人を癒します。水と植物は心の栄養。

ガーデニングって有閑なマダムや老後の趣味みたいに感じてませんか?

子育てに忙しい人や、時間に追われるように働く人。その他いろんな理由で植物なんかに構っているヒマなんてない! そんな人達にこそ植物が必要と考えています。

某有名賃貸に居住中の私。一応建物の周りには植栽スペースがあるんですけど、緑があればいいんでしょ? 的な管理になってて残念。大手だからコストダウンのためには仕方ないのかもしれないけど、ここを緑で充実させることができたら、適当に条件だけで選ぶのじゃなくて、絶対にそこに住みたいって思う人がもっと増えると思うなあ。

植物の生命力を感じるのは昼間じゃなくて夕方から翌早朝の時間です。疲れた心と身体に、植物の持っているひんやりとしたパワーがしみ込んでくるのを想像しただけで元気になれそう。

賃貸にこそ緑を! 忙しいあなたに心の栄養を!

紫の花のひと

image42

↑ ↑ ↑

プロスタンテラというハーブの一種。別名はミントブッシュと言って、葉にはミントのような香りがあります。それにしても涼しげなアメジスト色・・・気が付くとベランダが同じような色の花で溢れかえってますな。

私の場合、圧倒的に紫です。紫には心を落ち着けたり、人を癒す効果があるのだとか。無意識に紫を求めるって、どんだけ神経が興奮してるんだ私? 紫のカラーイメージを調べてみたら、感性・繊細・孤独・神秘・癒し・欲求不満(←おい)・下品(←おいおい)っていうネガポジの二面性があってなかなか面白いです。

色が心に作用するってのはもう当たり前の話ですけど、自然と惹かれる花の色にも意味があるのかなあ。そういえば病院にお見舞いに行くときなんかは黄色やオレンジといったビタミンカラーを選択するし、ちょっと落ち込んでいる人を慰めたいときには淡い色を選んでいる気がする。

だからお任せでお花を組み合わせて購入するときには、どんな人に贈るのかってことを伝えたほうがいいですね。お店の人もイメージしやすいし。これは完全に好みの問題だけど、お見舞いだっつってんのに南国のエキゾチックなお花がどど——んとアレンジメントされてたりしたら私、次からその店で買わないな・・・。

 

この親近感

image14

チランジア・・・ってご存知ですか? エアプランツっていう別名のほうが有名かも。

土が必要なくて、なおかつ個性的なフォルム。どこにでもさりげなく置けて、インテリアプランツとしても優秀だと思います。本当に手間のかからない、いい子たちです。多肉と一緒でそんなに水を欲しがらないんですけど、やっぱり植物なので、時々は水やりしないとミイラ化しちゃいますからね。

植物との付き合い方は異性とのそれと一緒です。なんとなく一緒にいて、それぞれ水やりのタイミングを覚えていく感じ。油断してほったらかしたり、逆にかまいすぎると枯れますよ~。適宜、甘い言葉を囁くように水を与えてください。

チランジアの水やり方法は超簡単。1週間に1~2回、水を張った容器に30秒から1分間浸して後は株元に水分が残らないように水を切って終了。でも暑い国原産だから、あまり寒い季節に冷水に長時間浸さないでね。ちなみにこの方法、チランジア・ウスネオイデスでやると、水切りの時にラーメン屋の店員気分を味わえます。

こちら噂のチランジア・ウスネオイデスさん

↓ ↓ ↓

image43